【外壁塗装】業者ごとに値段が違うのはなんで?
2021.3.12
目次
外壁塗装の費用相場
そもそも、外壁塗装はいくらかかるのでしょうか?
外壁塗装は、平均的な大きさの戸建て住宅(30坪)の場合…「80万~120万円」が相場の目安です。
もちろん、坪数や築年数によって外壁塗装の平均相場は変わってきます。そして、外壁塗装は条件により戸建てごとに違うので、あくまで目安です。参考程度に留めておきましょう。
外壁塗装の内訳
外壁塗装の内訳は、主に4つに分けられます。
これは「材料費(塗装代)」「人件費」「足場代」「その他」です。
費用の比率は、材料費(塗装代)が20%、人件費が30%、足場代が20%、その他が約30%になります。
それでは、内訳について詳しく見ていきましょう。
材料費(塗料代)
材料費とは、外壁塗装に使われる材料の費用です。
塗料はもちろん、養生、コーキングの打替などが含まれます。
また、塗料は種類によって費用が違い、一番安いものだとアクリル、高いものだと無機塗料があります。
基本的に、外構塗装に使われる材料の費用だと覚えておいてください。
人件費
人件費とは、外壁塗装を行う職人、作業員に対しての費用です。
これは、外壁塗装に関わる人数と日数によって算出されます。
ちなみに人数についてですが、もし職人のレベルが高い場合は通常よりも費用が高くなってしまうことを押さえておいてください。
基本的に、外壁塗装を行う人たちに払う「給与」のような費用だと覚えておきましょう。
足場代
足場代とは、外壁塗装を行う際に必要な足場を組み立てる費用です。
これは、足場の材料を運ぶ運搬費と、足場を組む施工費を合わせたものになります。
「無料」を謳う業者もいますが、全体の費用の約2割を占め、なおかつ国家資格が必要な組立作業を無料で行うことはできません。
職人が安全な環境で質の高い仕事を行えるためにも、足場代は必ずお支払いしましょう。
その他
材料費、人件費、足場代以外にかかる外壁塗装の費用です。
ここには、外壁塗装を行った業者の利益も含まれています。
他にも、現場へ向かう移動費や、業者の車を置く駐車代、保険費、印紙代や事務手数料などがあります。
その他の費用だけでも、全体の3割近くを占めているので、内訳を確認する時はどのような費用が含まれているか注意しましょう。
内訳の相場
外壁塗装の内訳について確認できたところで、内訳の相場について見てみましょう。
内訳は、外壁や材料、地域によって違いがありますが、ある程度なら相場が決まっています。
内訳の相場を参考にすることで、見積りが適正価格なのか比較できますよ。
それでは、それぞれの内訳について見ていきましょう。
塗料代
外壁塗装の材料費で、もっとも大きく占める塗料代の相場です。
これは、塗料によって費用が違ってきます。塗料の相場については、以下の通りです。
塗料はそれぞれ費用も違えば、耐久性、特徴も違ってきます。
それぞれの費用と耐久性、特徴を押さえて、外壁に合った塗料を選びましょう。
人件費
人件費の相場は、1人あたり2万円程度です。
これは、人数、日数と、職人の能力、地域によって違います。
ただ、見積もりには「人件費」というのがありません。
「材工費」といって、一見すると材料費のところに、人件費にあたる手間賃が含まれて計算されています。
そのため、人件費という記載が見当たらなくても、「人件費」は内訳に入っているので注意しましょう。
足場代
足場代の相場については、以下の通りです。
足場だけでなく、近隣の配慮に必要な「養生」の費用も含まれています。
家の外周が広い、家が高いと費用も高額になるので、押さえておきましょう。
外壁塗装を失敗しないための注意点
外壁塗装で失敗しないためにも、内訳だけでなく注意点について確認しましょう。
注意点を知っているだけで、外壁塗装で失敗する確率を低くすることができますよ。
例えば、外壁塗装を半額で引き受けてくれる業者がいた場合、
お得に感じますが、結果的に損をする可能性が高いです。
このように注意点を知っておけば、外壁塗装で損をすることを避けられます。
このように外壁塗装で失敗しないためにも、以下の注意点を確認しましょう。
中間マージン
外壁塗装で注意して頂きたいことは、中間マージンです。
これは、元請が下請けに仕事を流す際に発生する、本来は必要のない費用になります。
例えば、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると下請けに仕事を流すため、中間マージンが発生してしまいます。
ひどい場合だと、さらに孫請けまで仕事を流す場合もあるので、払う必要のない中間マージンがどんどん膨らんでいくことになりますよ。
余計な費用を払わないためにも、業者に直接依頼して、中間マージンを払わないように気をつけましょう。
追加費用
外壁塗装に注意して頂きたいことは、追加費用です。これは、施行時に不具合が発覚してしまうからです。
外壁塗装は、現地調査を行ってから見積りを決めるのが通常ですが、いざ塗装を行うと、見た目では判断できない以上に劣化している場合があります。
この場合、見積りの段階では測れない想定外のことなので、追加費用が発生します。
ただし、悪徳業者が追加請求する場合はもっと酷いです。彼らは顧客が何も知らないことをいいことに、次々と追加費用を請求します。
例えば、追加費用が発生すると言っていないのにも関わらず
後から追加費用の入った見積りを請求する場合は要注意です。
施行時に外壁が思っていたよりも劣化しているのならば、追加費用は仕方ありません。しかし、悪徳業者に騙されて追加費用を次々と支払うのは避けましょう。
一式表記
外壁塗装は、一式表記に気を付けましょう。なぜなら、一式を記載することで、詳細な明細を省いているからです。
詳細な明細を省いてしまうと、一体どのような部分に費用がかかっているのか把握できません。
さらに、もしこれが悪徳業者なら「一式」と書くだけで、払う必要のない費用も一式に含んでいるかもしれませんよ。
一式表記には十分に注意しましょう。
大幅値引き
「大幅値引き」という言葉に注意しましょう。
なぜなら、外壁塗装は一定以上の費用がかかるため、大幅に値引くことが難しいからです。
このような「安さ」をアピールした業者は、費用を抑えるために様々な手段を講じます。例えば、通常よりも塗料を薄めて使ったり、一度塗りしかしていなかったりです。
そのため、せっかく大金を払ったのに塗装がすぐ剥がれてしまうなど、結果的に損をしてしまいます。
外壁塗装は高額なため、できる限り安く頼みたい気持ちも分かりますが、費用を半額に近い金額まで値引く業者には注意しましょう。
費用の内訳を知り、賢い外壁塗装を行おう
ここまで、外壁塗装の相場、内訳、内訳の相場、注意点について解説してきました。
外壁塗装の相場は、一戸建て30坪の場合だと「80万~120万円」です。
この相場の内訳は、塗料も加えた材料費、人件費、足場代、その他の4つになります。
これら相場、内訳を把握して、賢い外壁塗装を行いましょう。