ブログ

なるほど!【屋根カバー工法】

2024.9.16

一般戸建て住宅で普及率の高いスレート屋根(薄いセメント板の屋根)。

メンテナンスの際に屋根の塗装工事ですむのが一番ですが劣化状況が酷いと、葺き替え、もしくは屋根カバー工法という工事が必要となります。

 

※割れやすいスレート屋根の家に安心して住み続けるためには、異常がなくても5年を目安に点検、必要な場合には補修を受ける事をお勧めします。

 

こちらに記事では、屋根カバー工法がどのようなものかをご紹介しつつ、屋根カバー工法のメリット、デメリットを紹介いたします。

なるべく簡潔に解りやすく書きましたのでお役立て頂ければ幸いです。

 

屋根のカバー工法とは?

どのような工事?

屋根はルーフィングという防水シートを下に敷くことで雨漏りを防いでいます。

屋根自体の劣化が少なくとも、25年程経過すると、このルーフィングが傷みだし、雨漏りを引き起こす原因となります。

 

屋根カバー工法とは、簡単にいうと現状の屋根材の上から新しい屋根材をかぶせる(カバーする)工法のことです、

既存の屋根の上にルーフィング(防水紙)を貼り、その上に軽い金属の屋根を張ります。

 

 

 

 

 

葺き替え工事との違い

葺き替え工事の場合、既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材を葺くので廃材処理費や手間なども増え、コスト高になります。また、既存屋根材にアスベストが含まれている場合、廃材処理費が非常に高額となるため、更にコスト高になります。

 

屋根カバーの場合はその撤去費用や廃材処分費を必要としないため、葺き替えと比較すると安価で工期も短くすることが可能となります。

 

 

屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法を検討する上で気になるのは、この屋根カバー工法のメリットとデメリットだと思いますので、メリット・デメリットを記載していきます。

 

 

メリット①:断熱性・遮音性・防水性が向上する

屋根カバー工法に使われる屋根材には断熱材が取付けられていたり、既存屋根との間に通気層が形成されることによって断熱性能が向上します。

 

また、金属屋根材をかぶせる前に既存屋根の上にルーフィング(防水紙)を貼りますので雨漏れ防止効果も非常に高いことが挙げられます。

屋根が二重構造となるため雨音の軽減も期待できます。

 

 

 

メリット②:リフォーム費用が安い

屋根の葺き替え工事と比較して安価に施工が可能な点に加え、金属屋根材はガルバリウム鋼板と言って基本的には錆びない材料で作られている上に焼付塗装や石材チップが施されているため、屋根塗装と比較して圧倒的に長持ちします。

長いスパンで考えると屋根塗装よりもトータルコストを下げられる場合が多々あります。

 

 

 

メリット③:工期が短い

葺き替え工事に伴う、撤去作業や廃棄処分が屋根カバーには必要ないため、工事期間を短縮することが可能です。

おおむね、葺き替え工事の半分ぐらいの工期で施工も可能です。

 

 

 

メリット④:騒音やホコリのトラブルが少ない

葺き替え工事の場合は撤去時にホコリや騒音も発生する上に産業廃棄物用のコンテナやダンプカーを設置する必要があります。そのため工事が大掛かりとなり騒音やトラブルの発生につながるケースも見うけられます。

その点、屋根カバー工法はその必要がありませんのでトラブルも少なくなります。

 

 

 

メリット⑤:アスべストにも対応できる

2004年以前に建てられた物件でスレート系屋根材が使われている場合、まず間違いなくアスベストが含まれています。アスベスト含有の屋根材を撤去する場合は厳格な管理が必要となり、専用処分となるため手間と費用がかかります。

しかし屋根カバー工法の場合はそのような手続きや管理は必要なく、アスベストを含んだ屋根材の上に被せることが可能です。

 

 

 

屋根カバー工法のデメリット

デメリット①:耐震性に影響する可能性がある?

屋根カバー工法をすることで新しく被せる金属屋根材分は屋根が重くなります。

 

金属というとかなり重いイメージを持たれると思いますが、0.3~0.4mm厚のガルバリウム鋼板は非常に軽いことと、平面荷重で屋根全体に重みが分散しますので耐震強度にはそれほど影響はありません。

(新築時の屋根の耐荷重計算には積雪も考慮されていますので豪雪地帯以外は問題ないのが実情です)

※重さが気になるかたは実物のカットサンプルを一度手に取ってみると、その軽さをご理解頂けると思います。

(当社ショールームにカットサンプルが御座いますので、お気軽にお越し下さいませ)

 

デメリット②:瓦屋根には、ほぼ対応できない

原則としてスレ―ト系屋根材の上に被せる工法のため、日本瓦、洋瓦などの陶器瓦や新築時に既に金属系屋根材が使われている場合は屋根カバー工法は施工不可となり、葺き替えが必要となります。

 

デメリット③:内部の補修が必要な屋根には施工できない

既存屋根がすでに雨漏りして年月が経過していると、屋根下地材の張替えや補修が必要となります。そのため、目視で屋根が沈んでいたり、屋根にあがった際フワフワするような場合には、そのままの状態での屋根カバー工法はお勧めできません。

 

 

 

 

この点は、充分に屋根の施工実績がある専門店診断を依頼し、自宅に屋根カバー工法が適しているかどうかを調べて貰った方が良いでしょう。

当店では屋根の診断も無料でおこなっております。

もちろん、相談も無料で承っておりますので、ご自宅の屋根で不安な点など御座いましたらお気軽にお問合せくださいませ。

施工事例

施工事例一覧

お客様の声