養生って何?塗装には絶対に欠かせない”養生”とは
2021.3.16
塗装工事において最も重要な工程と言っても過言ではない【養生作業】。
養生作業とは、「塗装しなくてもよい部分」と「塗料が付着してはならない部分」を
特殊なビニールなどで覆う作業です。
車の塗装でもよく見られるのが新聞紙やマスキングテープで覆う作業です。住宅塗り替え時の外壁塗装の場合は主に、窓、軒天、床面、付帯部などです。簡単なようで実はとても奥が深く、細かい作業となります。
手が器用な方ほど上手な傾向にあります。使う道具はまずマスかーといわれるビニールのスカートがついた巻物、そしてガムテープです。ガムテープは25mmのものが多く使われます。
目次
外壁・屋根塗装で行われる養生の目的
外壁塗装の養生の目的は、主に2つあります。養生によって塗装の出来栄えも左右されるので、適正な方法で行うことが大切です。
塗料の飛散を防ぐ
一番の目的は、塗料の飛散を防ぐことです。塗料は液体なので飛び散ったり垂れ落ちたりして、施工中に建物や周囲を汚してしまいます。
塗装している過程でそのようなことが起きると、仕上がりに影響がでたり、ご近所の方とトラブルになることもあるので、養生はとても大事な作業と言えます。
塗装が不要な部分を守る
窓枠など塗装が不要な部分には、塗料がつかないように専用のテープを使って養生します。
養生をしないと塗装した部分としてない部分の境目が、曲がっていたりガタガタになってしまいますが、しっかり養生をするときれいに仕上げることが可能です。
どのような道具を使い養生するのか?
そもそも「養生」(ようじょう)とは「生を養う」という字のごとく、本来は健康に留意することを意味しています。衛生をまもり健康の増進に心がけること。また、病気をなおすように努めることが転じて、このような名前が定着います。
このことから「車カバー」や「飛散防止ネット」を養生と言えるでしょう。
養生用ポリシート
養生用ポリシートとは、ポリエチレンで作られた透明なビニールシートで、窓に塗料が付かないように使用されます。一般的なビニールシートよりも大きく、塗料が付いて乾いても落ちにくいので、周囲が汚れるのを防ぐことが出来ます。
マスキングテープ
養生用ポリシートを貼る時に使用されるテープで、粘着力が弱いため、剥がしやすくテープの跡が残ることもありません。塗装のみならずシーリングの打ち替え時にも必ず使用します。
マスカー
養生用ポリシートとマスキングテープの機能が一体化したもので、貼るだけで養生できる便利なアイテムです。シートを抑えながらテープを貼るという作業がいらないので、作業時間が大幅に短縮されます。
ノンスリップマスカー
ノンスリップマスカーとは、マスカーに「滑り止め機能」がついたタイプのものになります。これを使うことで足元が滑りにくくなるため、安全面を考慮して屋根や玄関、ベランダなどに用いられることが多いです。
室外機専用シート
エアコンの室外機の養生に使われる専用のカバーです。
通常のポリシートで室外機を覆うと排気ができず、一酸化炭素中毒になる恐れもあるため、通気性のある専用のカバーを使用します。
車カバー
車やバイクを一台丸ごと覆えるカバーで、種類は厚手のタイプから薄手のタイプまで様々です。また、素材もビニールタイプや不織布製のタイプなどがあるため、車や環境にあったものを選ぶようにしましょう。
飛散防止ネット
飛散防止ネットとは工事中に見る、家と足場を全体的に覆うメッシュシートのことです。通気性がありながら、風の影響も考量されているのが特徴で、高圧洗浄の水や塗料などが飛び散るのを防ぐことが出来ます。また、作業員の足場からの落下事故も防ぐことが出来ます。